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「今」学ぶべきテクノロジー5選

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こんにちは、けんてぃです。
今回は、「今」学ぶべきテクノロジーについて記事を書いていこうと思います。

ボク自身はIoTをメインで扱うテクノロジー系のベンチャー企業で働いており、日々先端技術に触れつつ、その進化を最前線で感じています。
そんなボクが、「今」学ぶべきテクノロジーについて解説していきたいと思います。

テクノロジーの発達によって、ボク達の生活は日々変化しています。
10年前とは比べ物にならないほど便利になりましたよね。

スマホの登場によって、通信インフラが整い、世界中の至るところでコミュニケーションを取れるようになりました。
これまではテレビや新聞といったマスメディアからしか情報発信、情報収集ができませんでしたが、今やSNSを通じて個人で情報発信をすることができるようになりましたよね。

今この瞬間も様々なテクノロジーが進化を続けており、皆さんの生活にインパクトを与えようとしています。
次の時代の波に乗り遅れないためにも、テクノロジーについて学んでおくことは今や必須であると思います。

とはいえ「じゃあ何から学べばいいんだろう・・・」と考えてしまう方もいらっしゃると思います。

そんな方のためにこの記事は、

✓テクノロジーについて、「何から学べばいいか」が明確になる
✓これから発達するテクノロジーについて知ることができる
✓テクノロジーのビジネスへの活かし方のヒントが得られる

ように構成しています。

ぜひ、最新テクノロジーに興味を持って学んでいってほしいと思います。

「今」学ぶべきテクノロジー5選

では、早速本題に入っていきます。
今学んでおくべきテクノロジーとは、以下の5つです。

✓IoT
✓AI
✓3Dプリンター
✓クラウド
✓通信技術

これらは一つ一つが独立しているというよりも、連動することでその真価を発揮します。
一つのテクノロジーを深く専門的に学ぶのもいいですが、ボクのおすすめは広く浅く知っておくことです。

この記事では、一つ一つの技術について、1.概要 2.活用事例 の2点に絞って解説していければと思います。

✓IoTについて

1.概要

IoTはボクが一番専門とするテクノロジーです。

IoTという言葉は、以前に比べてかなり浸透してきたのでは無いでしょうか?
ここでは、まだ知らない人もいるかも知れませんので、簡単にIoTとはなにか説明してみます。
もし詳しく知りたい方がいたら、以下のnote記事を参考にして下さい。

【第一回】IoTのビジネスへの活かし方

IoTとは「Internet of Things」の略で、簡単に言うとあらゆるモノがインターネットに繋がって、世の中を便利にする道具です。
身近な例で言うと、AlexaやGoogle Homeなどです。

IoTの基本的な機能として、センシングとデータ蓄積があります。

無数のセンサーから取得できるデータを集めることで、未来を予測したり、次の行動を決めたり、潜在的なニーズを見つけ出したりと、様々な活用が可能です。

IoTは、5Gの登場により今後伸びていく分野と言われていますが、一方でモノづくりとソフトウェアの融合ということで非常に扱いが難しい分野でもあります。

モノづくりができて、ソフトウェアも分かる人材も少ないですし、両方できる企業も多くない印象です。

IoT技術は、AIや3Dプリンターといった別のテクノロジーとの相互作用によって大きく価値を高めることができる技術でもあるため、しっかり学んでおきましょう。

以下のような本がおすすめです。

IoTビジネスがまるごと分かる本

この記事を読んでいる方は、テクノロジーについてまだ詳しくない方が多いと思います。
本書はそんな方向けに優しく解説している本なので、入門書として最適な書籍です。

2.活用事例

IoTは様々な分野や領域で活用することができます。
この記事では、一部の例として下記を挙げてみることにします。

・自動運転
・省人化
・日常生活の時短
・自動運転

今や自動運転はすぐそこまで来ていると言っても過言では無いでしょう。
自動運転車のほうが安全であるというデータまで出ている程です。

IoTの技術はこの自動運転を実現するために欠かせない技術のうちの一つです。
IoTデバイスで常にセンシングを行い、そのデータを元に運転のアルゴリズムが作られます。
様々な場所でセンシングしたデータをインターネットを通じて大量に貯めることで、安全運転を行うためのソフトウェアが作られるのです。

また、車同士がIoTでつながることにより、出会い頭の事故や渋滞といった交通問題も解決されることでしょう。

まさに、移動に革命を起こす技術の一つです。

・省人化

IoTはセンサーからデータを取得して蓄積することができると解説しました。
つまり、いつどこでどんな作業が行われていたかを可視化することができるのです。

そのデータをもとに、より効率的に作業を行うにはどうしたらよいかを導き出すことができるでしょう。

また、自動運転のように、工場のライン作業も自動化できるようになるのでは無いでしょうか?
例えば、不良品の検品作業です。
今まで人が目で見て判断していたものを、センサーで判断して自動的に選別できるようになったらどうでしょう。
検品作業をしていた人は、その作業をする必要がなくなり、よりクリエイティブなことに時間を使うことができるようになりますよね。

このように、作業の自動化や省人化に役立てることができるようになります。

・日常生活の時短

IoT技術は日常生活でも役立てることができます。
例えば、朝カーテンを開けたり、夜にカーテンを閉めたりという作業をIoTデバイスで自動的にできたらどうでしょう。
また、家の鍵のロック、お風呂を沸かす、閉め忘れたドアを閉める・・・などちょっとしたことをセンサーが自動で判断してやってくれるようになったらどうでしょう?

一つ一つは数十秒という時間でできることですが、積み重なれば大きな時間になりますよね。
IoT技術を活用するとそんなこともできるようになります。

✓AIについて

1.概要

AIといえば、今や書店でもAIについての本が並んでいるほど、身近な言葉になってきたのでは無いでしょうか。
改めてAIとはなにかというと「人工知能」のことです。
コンピュータが自ら考え、学び、判断を下します。

例えば、動物の画像を数千枚見せてあげます。
一枚一枚には、これは猫、これは犬・・・といった情報が紐付いています。
すると、今まで見せたことが無い猫の画像を見た時に、AIはこれは猫であるという判断を下すことができるようになります。

AIの技術も日々進歩しており、活用の幅が広がっています。

2.活用事例

AI技術の活用事例も本当にたくさんあるのですが、この記事では一部を抜粋して以下をご紹介します。

・採用の自動化
・分岐する映画
・無人店舗
・採用の自動化

少しニュースにもなっていたので知っている方もいるかもしれませんが、これからは採用にもAIが活用されることでしょう。

これまでその企業で活躍してきた人の特徴や性格を学ぶことで、書類に書かれている情報から判断することができるようになります。

それって本当に正確なのか?と疑問に思おう方もいるかも知れません。
ボクは「上手に使えば」かなり正確なスクリーニングができるんじゃないかなと思います。

AIはコンピュータなので感情がありません。
そのため、論理的な判断を下します。
書類を突破するために嘘を書いたとしてもそれを見破るくらいの精度で判断をするでしょう。

人事の方は書類選考の時間から開放され、実際の面接やより良い組織づくりといったところにリソースを割けるようになるでしょう。
これは企業にとって大きな価値になり得るのでは無いでしょうか。

・分岐する映画

今の映画は、予めストーリーが決められていて一つの結末に向かって進むようになっています。
AI技術を取り入れると、「観客の感情や反応に合わせて結末が変わる映画」を実現することができるでしょう。

観客の心拍数や呼吸数、脳波などを取得し、感情分析を行うことでそれに合わせた結末に映画を分岐させることができれば、エンターテイメントはより観客に沿ったものとなるでしょう。

実際に、AIを活用した分岐型マルチエンディングのVR映画が作成されています。
https://corporate.wowow.co.jp/hera/

AIの活用で、エンターテイメントにも革新が起こることでしょう。

・無人店舗

アメリカにある「Amazon Go」をご存知でしょうか?
Amazon Goには店員が一人もおらず、レジもありません。
無数に設置されたセンサーと天井のカメラが消費者の行動を監視し、何を買ったのか判断します。
そして、お店を出る時に自動的に精算されるのです。

レジに並ぶ必要がなく、ストレスフリーなお買い物を体験できるこの無人店舗にもAIの技術が活用されています。

入り口で顔を認識し、アマゾンアカウントと紐付けることで、「この人はこのアカウントの人」と覚えます。(Aさんとします)
Aさんの顔を覚えたAIは、Aさんの行動をカメラで監視しすることができるのです。

AI技術なくしては実現できない体験を提供することができます。

✓3Dプリンター

1.概要

まだまだ水面下での進歩が中心な3Dプリンターですが、今のうちに学んでおくことをおすすめします。
3Dプリンターは「モノづくり」を根本的に変える革新的な技術の一つです。

誰でも簡単にイメージしたものをつくれるようになるからです。

モノづくりはとても大変です
設計して、材料を選んで、金型を作って、工場を抑えて、テストショットして、必要に応じて修正して、やっと量産開始・・・
途中で間違えると「1からやり直し」なので一つ一つの工程を慎重に時間をかけて行う必要があります。

しかし3Dプリンターは、違います。
設計こそ必要ですが、金型を作ったりする必要もなく、間違ってもちょっと修正してまたプリントし直せばいいだけです。
コストも時間も圧倒的に短縮可能です。

今はまだ、プリントにそれなりの時間がかかるので、何千個も量産したりすることは難しいのですが、プリントの時間が短くなって、精度も上がれば、モノづくりの現場は大きく変わることでしょう。

今のうちに学んでおくのが吉です。

2.活用事例

3Dプリンターは以下の様な活用が期待されます。

・試作品の開発
・完全オーダーメイド製品の制作
・試作品の開発

先述の通り、3Dプリンターを使うと手早くモノを作り上げることができます。
しかも、1回あたりの利用は低コストなので、やり直しも効きます。
そのため 、試作品の開発にうってつけです。

ボクも試作品を作る時は基本的に3Dプリンターを使っています。
データがあれば素人でも簡単にプリントできるので、本当にすごい技術です。

・完全オーダーメイド製品の制作
「こんな物があったら良いな」
「こんなデザインだったらもっと良かったのにな」

様々な製品を購入したり、検討する中でそんなことを思ったことは無いですか?

3Dプリンターはそんな願望を実現することができます。
金型を必要としない3Dプリンターは圧倒的に低コスト、短時間で製品を作ることができるため、完全なオーダーメイドに対応することができます。

AIと組み合わせれば、テキストベースの願望から自動的に設計・デザインしてそれがすぐにモノになって出てくる・・・。
なんていう未来も実現可能かもしれません。

あらゆる分野で「完全オーダーメイド」ができるようになり、より個人に合わせたビジネス展開が可能になることでしょう。

✓クラウドについて

1.概要

クラウドといってピンと来る人、来ない人がいるとおもいます。
今やクラウドについて知っていることは「必須」と言えるほど、クラウドを活用したサービスが多く存在しています。
クラウドを簡単に言うと、「インターネット上にある、仮想のパソコン」です。

みなさんがよく使うものだと、「Gmail」や「Google Drive」でしょうか。
他にもビジネスチャットやグループウェア、SFA、会計ソフトなど、クラウド系のサービスを提供している会社は数多くあります。

最近流行りの「Saas」はクラウドのサービスの一つです。

2.活用事例

クラウドは目に見えないのでかなりイメージがしづらいのですが、要はインターネット上にパソコンなので、色々な活用方法があります。

・Saas系サービスの提供
・IoTデバイスで取得したデータの蓄積・可視化
・AIの活用
・Saas系サービスの提供

イメージのし易い活用方法として挙げられるのはSaas系サービスの提供でしょう。
先述したビジネスチャットやSFA、会計ソフトなどの開発及び提供が可能です。
クラウド型にするメリットとして、ハードウェア(CDやDVDなど)が必要ないことが挙げられます。

また、Saas系のサービスは月額課金制の「サブスクモデル」で提供されることが多いです。

ユーザー側からすると、セットアップの手間が無いことや、常に最新の状態でつかえる、買い切りに比べて初期費用を安く抑えることができます。

開発者側からすると、ハードウェアが必要ないためオペレーションや製造の費用が抑えられる、不具合があってもすぐに対応することができる、月額で収入を予測しやすいというメリットがあります。

・IoTデバイスで取得したデータの蓄積・可視化

最初に紹介したIoTとの連携にクラウドは必須と言えるでしょう。
基本的にIoTで取得したデータはクラウド上で蓄積・可視化されます。
その方がコスパが良いからです。

例えば、工場設備の情報をIoTデバイスで取得して、クラウド上で蓄積・可視化をするとします。
工場で不良や不具合が起こったときに、各設備から上がってくる情報を見ることで原因の特定や動作の予兆に活用することができるようになります。

ただデータを貯めるだけでなく、可視化を行うことでより有効なデータとして活用することができるでしょう。

・IoTやAIとの連携

クラウド上では、複雑な処理を任せることも可能です。
IoTデバイスからの情報をAIで解析することで、より正確な判定をする事も考えられます。

人間はAIが作成するレポートやアラートを確認するだけで済むのです。
それによって得られた時間は、別のクリエイティブな活動に使うなり、家族と過ごす時間に使うなり、自由に使えるようになるでしょう。

クラウドはAIやIoTと連携した使い方をすることで真価を発揮します。

✓通信技術について

1.概要

通信といえば、今や生活の必需品ともなり、どこでもインターネットに繋がる環境が整いつつありますよね。

さらに5Gの登場により、IoTの活用が更に期待されています。

そんな中で、通信についてしっかり学んでいる人は多くない印象です。
5GやWi-Fi、Bluetoothといった言葉は徐々に浸透してきていますが、他にも通信規格は色々あります。

代表的なものでいうと、「LPWA」というIoT向けの通信規格があったりします。
5Gはまだまだ実用するには基地局も少なく、なにかシステムを構築しようとすれば数億円規模になることでしょう。

LPWAはすでにある基地局を使える場合もあるので、より低コストで開発をすすめることができたりしまう。

通信が必須な現代では、様々な通信手段を知っておくことは、ビジネスを考える上で非常に重要です。

2.活用事例

通信技術の活用事例としては、この記事では以下を紹介します。

・スマートフォン
・遠隔医療
・スマートメーター
・スマートフォンやスマートウォッチなどのアクセサリー

今や全員の生活必需品とも言えるくらい広がっているスマホです。
4Gが登場してから劇的に通信速度が早くなり、静止画や動画の共有が爆発的に広がりました。

5Gでは更に通信速度が早くなるため、VRやARといったXRを活用したサービスであったり、よりリアルタイムなコミュニケーションが取れるサービスの展開などが考えられるでしょう。

また、スマホと一緒にスマートウォッチの存在も忘れてはいけません。
通信なくして成り立つことのないデバイスです。
スマホとBluetoothで連携することで心拍数や呼吸数といった、様々な情報を追加でやり取りすることができます。
それらのデータを元に健康管理を行うことも可能です。

・5Gを使った遠隔医療

昨今注目を浴びている5Gの特徴は「超低遅延」「多接続」「超大容量通信」の3つです。
この特徴を活かした技術として「遠隔医療」が注目されています。

遠隔地から医療ロボットを操作して手術などを行うことを期待されています。
5Gを活用することができれば、遠隔地からロボットを動かす際の遅延がほとんど無くなると言われており、より精密な操作が可能です。

医療以外にも、遠隔地から工業機械を操作したりといったことにも注目されており、あらゆる場所の制約を取り払ってくれる可能性があります。

・LPWAをつかったスマートメーター

先ほどの図でも紹介したLPWAは5Gと違って通信速度も遅く、遅延もあります。
だいたい、通信制限がかかったときのスマホくらいのイメージです。

しかし、その代わり「低消費電力」「超広域通信」という特徴を持っています。
設備等の監視や水や電気、ガスなどの使用量を定期的に取得する、といった使い方に向いています。

ニチガスはこの特徴を活かしたスマートメーターを開発、大規模展開を計画しています。(https://www.kccs-iot.jp/case/case2/ より)

地域や世帯ごとのガスの使用量がビッグデータとして蓄積され、より適切なインフラ構築に役立てることができるでしょう。

LPWAを使うメリットは大きく2つあって、1つ目は電池の寿命を長くもたせられること、2つ目は通信料金が安いことです。

電池についてはどんな処理をしているかにもよりますが、先程の例でいうと、乾電池一本で10年交換の必要が無いとも言われています。

通信料金も月額数百円程度で、この先設備が整っていけば更に価格を下げられると言われています。

まとめ

ちょっと長くなりましたがいかがでしたでしょうか?
今この瞬間にもテクノロジーを駆使した様々な製品が開発されていることでしょう。

今回の記事では、各分野の詳しい説明は省いています。
あくまで、これから勉強するならこれだ!というものを紹介しているだけなので、実際にもっと詳しく知りたいという方はぜひ勉強してみてください。

ここまで読んでくれた方は少ないと思いますが、そんな方にとって人生の転機になるような記事になればと思いながら書いています。

それではまた次回!
よろしくお願いします!

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