ゴルフの40秒ルールってなんだろう?ペナルティとかあるのかな?
プレーの進行が遅い「スロープレー」にイライラした経験のあるゴルファーは多いのではないでしょうか?
ゴルフのご法度とも言えるスロープレーですが、ペナルティはないのか気になりますよね。
実は2019年のルール改正により、トーナメントにおけるスロープレーの防止策とも言える40秒ルールが追加されました。
これにより、スロープレーを行う個人に対してペナルティが課されるようになります。
今回は、ゴルフの40秒ルールについて「どこからどこまでの時間なのか」「どんなペナルティが課されるのか」を解説します。
他にもゴルフのルールについて知りたい方は以下の記事を参考にしてください!
Contents
ゴルフの40秒ルールとは?どのタイミングから?
ゴルフの40秒は、ルール規則「5.6b 速やかなプレーのペース」に記載されています。
原文は以下の通りです。
色々と書いてありますが、要はスロープレーにならないように気をつけようということが記載されています。
5.6b
https://www.randa.org/ja-JP/rog/the-rules-of-golf/rule-5](https://www.randa.org/ja-JP/rog/the-rules-of-golf/rule-5
速やかなプレーのペース
ゴルフのラウンドは速やかなペースでプレーすることになっている。
各プレーヤーは自分のプレーのペースが他のプレーヤー(自身の組のプレーヤーと後続組のプレーヤーの両方を含む)のラウンドのプレー時間に影響を及ぼす可能性が高いことを認識するべきである。
プレーヤーが速い組を先に行かせる(パスさせる)ことを推奨する。
(1) プレーのペースの推奨。プレーヤーは、次に要する時間を含め、ラウンドを通じて速やかなペースでプレーするべきである:
各ストロークのための準備と、ストロークを行うこと。
ストロークとストロークの間の他の場所への移動。
ホールを終了した後、次のティーイングエリアへの移動。
プレーヤーは前もって次のストロークの準備をして、自分の順番になればすぐにプレーできるようにしておくべきである。
プレーヤーがプレーする順番になったときは:
障害や気を散らすものがなく、プレーできるようになった後、40秒以内にストロークを行うことを推奨する。
プレーヤーは通常、推奨されている時間より速くプレーすることができるはずであり、そうするべきである。
原文だと分かりづらいところもあるので、噛み砕いて説明します。
40秒ルールはどこからどこまで?
ルール規則には「気を散らすものがなくプレーできる状態から40秒いないにショットする」と記載されています。
簡単に言うと「自分の打順が来たら40秒以内にショットせよ」ということです。
距離の計測やクラブ選びの時間はどうでしょうか?
ルール規則には、「前もってストロークの準備をし、自分の順番になったらすぐにプレーできるようにする」と記載されています。
そのため、距離の計測やクラブの選択も40秒以内に含まれます。
ポイント
- 気を散らすものがなくプレーできる状態から40秒いないにショットする
- 打順が来たら40秒以内に打ってねということ
- 距離の計測やクラブの選択も時間に含まれる
ボールが見つからないときはどうしたら良い?
OB付近や芝の深いラフでは、ボールが見つからないことがあります。
この場合は40秒ルールにどのような影響があるでしょうか?
ボールが見つからない場合は「3分間」探すことが許されています。
3分以内に見つからない場合はロストボールとして、ペナルティを受けます。
ボールが見つかるかわからない場合や、OBかもしれないと思ったら暫定球を打っておくと良いでしょう。
ポイント
- ボール探しは3分までとされている
- 3分以内に見つからなければロストボール
- 1打罰の上打ち直しとなる
40秒ルールにペナルティはある?
スロープレーを防止するために設定された40秒ルールですが、ペナルティはあるのでしょうか?
結論から言うと、40秒ルール違反にはペナルティが課せられます。
競技ゴルフとそうでない場合で異なるので、それぞれ解説します。
40秒ルールのペナルティはローカルルールによる
40秒ルールにおけるペナルティは、実はルール規則には明記されていません。
「大会委員会が方針をローカルルールで定めることができる」とされています。
いきなりペナルティの対象になることもあれば、1回目は警告、2回目以降でペナルティの対象となる場合もあります。
複数回同じ違反を繰り返す場合は、失格になることもあるので注意が必要です。
ポイント
- ルールブックには大会委員会が定めることができると記載あり
- ローカルルールによって警告後にペナルティを課す場合もある
- 警告→1打罰→2打罰→失格となる場合も
アマチュアでも40秒ルールは適応される?
競技ゴルフであれば、40秒ルールで警告されることはありません。
しかし、1ストロークに40秒以上かけるのはかなりペースが遅いといえます。
以下の記事によると、アマチュア100人の1ストロークにかける時間は10秒台が半数を占めており、平均は14.81秒です。
https://lesson.golfdigest.co.jp/lesson/topics/article/73344/1/
40秒というと、平均の2.5倍以上時間をかけていることになります。
一人のプレーが遅れると、組全体のプレーが遅れ、同伴者だけでなく後ろの組にも迷惑がかかります。
ペナルティがないとはいえ、できる限り速やかにプレーすることを心がけましょう。
ポイント
- 競技ゴルフじゃなければ40秒ルールで警告されることはない
- しかし、ストロークに40秒以上かけるとスロープレーを指摘されることはある
- スロープレーは同伴者だけでなく後ろの組にも迷惑になるので1打40秒以内を目安にプレーしよう
40秒ルールまとめ
40秒ルールは、トーナメントにおけるスロープレーを防止する策として導入されたルールです。
競技者向けのルールとして設定がされている40秒ルールですが、アマチュアゴルファーのあなたにとってもスロープレー防止の目安になります。
自分が1ストロークにどのくらいの時間をかけているのか、この機会に計測してみてはいかがでしょうか?
今回はここまで、また次回!
ポイント
- スロープレー防止策として導入された
- 基本的に競技者向けのルールとして設定されている
- アマチュアゴルファーでもスロープレー防止の目安にしよう
- 計測してみるのも有り!