こんにちは、けんてぃです。
ゴルフを始めたての方やこれから始めようという方の中には、パターについてまだ良くわかっていない方も多いのではないでしょうか。
地味でかんたんそうに見えるパターですが、実は奥が深くてむずかしいショットです。
今回の記事では、ゴルフ初心者でパターについて勉強したい方に向けて以下の3点を解説します
・パターの選び方
・パターを打つコツ
初心者の方向けにわかりやすく書いていきますので、ぜひパター選びやパッティング練習の参考にしてください!
また、以下の記事ではパターの練習方法について書いているので合わせて読んでみてくださいね。
パターとは
まずは、パターとはなにかについて解説していきます。
ゴルフはやったことなくても「パターゴルフ」ならやったことがあるという方もいるかも知れませんが、パターはカップに入れるためのクラブです。
パターは他のクラブと違って転がすことを前提に作られているため、ロフト角がほとんどなく、ヘッドの形状が少し特殊です。
パターを使ってカップインをねらうショットのことを「パッティング」ともいうのであわせて覚えておきましょう。
ゴルフはカップに入れるまでの回数を競うスポーツなので、直接カップインに関わるパッティングはスコアアップに非常に重要です。
調子よくグリーンオンしても、パッティングがうまく行かずにトリプルボギーやそれ以上の打数になってしまうこともしばしばあります。
この機会にパターについて学んで、ゴルフ上達を目指しましょう!
・転がすことを前提としている
・スコアに直結する重要な役割を持っている
パターの種類
ここからはパターの種類について解説していきます。
パターにはヘッドの形状とネックの形状がそれぞれ3種類あります。
ヘッドの形状は以下の3つです。
・マレットタイプ
・ネオマレットタイプ
ネックの形状は以下の3つです。
・ベントネック
・センターネック
それぞれの特徴についてかんたんに書いていきますね。
ピンタイプの特徴
ピンタイプのパターは、ヘッドが薄く、マレットタイプやネオマレットタイプより軽い傾向があります。
そのため、操作性が高く初心者でも扱いやすいパターです。
マレットタイプ
マレットタイプのパターはピンタイプよりもヘッドが大きくおもさがあります。
そのため、振り子のようにまっすぐ振りやすいのが特徴です。
ネオマレットタイプ
ネオマレットタイプのパターはマレットタイプよりさらに大きなヘッドが特徴です。
形状も、角が二本生えているようなものやボールを並べたようなものまで様々です。
ネオマレットタイプのパターは、製品によって特徴がありますが、一般的にはマレットタイプよりもさらに重さがあり、まっすぐ振りやすいことが特徴です。
クランクネック
クランクネックはヘッドとネックの間にクランク状のパーツがついており、フェース面が若干後ろにずれているのが特徴です。
ピンタイプのパターに使われることが多く、右に打ち出すミスを吸収してくれます。
ベントネック
ベントネックはシャフトが少し折れ曲がったような形をしています。
グリップからまっすぐ見える延長線上に、パターの芯が来るように設計されています。
重心が低く、フェースが見やすいのが特徴です。
センターネック
センターネックはその名の通り、ヘッドの中心にシャフトがつながっています。
操作性は高くなりますが、その分初心者にはコントロールが難しいという特徴があります。
ミスに弱いので、中・上級者向きのパターですね。
・ヘッド形状は、ピン型マレット型ネオマレット型
・ネック形状はクランク、ベント、センター
パターの選び方
続いて、パターの選び方について解説していきます。
パターを選ぶ際のポイントは、振りやすく構えやすいことです。
パターの精度は構え方と振り方で決まります。
人によって構えやすさや振りやすさは異なりますので、自分に合ったパターを探しましょう。
ここでは、ストロークの軌道と構え方から、どんなパターが最適かご紹介していきます。
・ストローク軌道の癖で選ぶ
まずはストローク軌道の癖から自分に合ったクラブの選び方をご紹介します。
なにも考えずにパターを振ったとき、どのような軌道になっているか確認してみてください。
・円を描く人はピンタイプ
パターを振るとき、円を描くような軌道になった方はピンタイプのパターがおすすめです。
円を描くようなストローク軌道の場合は、スイング時にフェースを開いて閉じる動きをします。
ピンタイプは、ヘッドが薄く操作性が高いためフェースの開閉をしやすいです。
逆にマレットタイプのパターは重さがあるため、操作しづらく感じてしまいます。
・まっすぐ振る人はマレット型かネオマレット型
ストローク軌道がまっすぐになる方は、マレットタイプかネオマレットタイプがおすすめです。
パターの種類の解説でも述べましたが、マレットタイプとネオマレットタイプはヘッドに重量があるため振り子のようにまっすぐ振ることができます。
フェース面もまっすぐ安定させて振ることができるため振りやすく感じるはずです。
・構えやすさで選ぶ
続いて、構えやすさの面で考えてみましょう。
パターの形状によって、構えやすさも異なります。
いろいろなクラブをお店で構えてみて、しっくり来るものを選んでみましょう。
・ピン型は直角に構えやすい
ピン型のパターはフェースが薄いため、目標方向を直角になるように構えます。
後述するネオマレットタイプのように、方向がわかりやすくなる工夫はあまりないので、直感的に打つ方向に構えられる人はおすすめです。
・ネオマレット型はまっすぐ構えやすい
ネオマレットタイプのパターは形状がさまざまですが、方向がわかりやすくなる工夫がされているものも多くあります。
よくあるのは、ボールを2つ並べたように張り出しているデザインです。
ボールを並べるようにして構えるだけで打ち出し方向を決めることができます
また、ベントネックを採用しているものも多いため、芯に構えることもできます。
・初心者におすすめは?
ストローク軌道や構えやすさの面から選ぶ方法をご紹介しました。
人によって扱いやすいクラブは異なりますが、もし私が初心者向けにおすすめを選ぶとしたら、ピンタイプのパターになります。
最もスタンダードな形状をしているため、長く使いやすいですし、操作性が高いためパターの成長という面でも期待できます。
どうしても選び方がわからない!という方はピンタイプのパターを選んでみましょう。
・上達するためのパターとしても使える
パターのコツ
パターの種類と特徴や選び方について解説しました。
続いては、実際にパターを打つときのコツについて解説していきます。
パターで重要なのは、「距離感」と「打ち出す方向」です。
この2つが噛み合うことで、カップにボールを入れることができるようになります。
ここでは、距離感のつかみ方と打ち出し方向の決め方をご紹介します。
・距離感を掴む
まずは距離感を掴むコツからご紹介します。
パターにおいて距離感はとても重要なポイントです。
距離感が合っていないと、カップに寄せることすらできずになんどもパッティングすることになってしまいます。
一発で入れるよりも、距離感をあわせてカップに寄せることが大事です。
距離感を掴むには、以下の3つのポイントを意識しましょう。
・振り幅で距離を決める
・五角形(三角形)を崩さない
ストローク中はなるべく力を加減しないようにしましょう。
とくに、インパクト前後に手先で力加減を調整するとミスの原因になります。
距離感はなるべく振り幅で調整するようにすると、手先で加減する癖はなくなります。
また、構えた際に手首と肘、両肩を結ぶ五角形(または三角形)を崩さないようにストロークする意識を持ってみると、振り子のような振り方をしやすくなります。
・振り幅で距離を決める
・五角形(三角形)を崩さない
・狙った方向に打ち出す
続いて、狙った方向に打ち出すコツについてご紹介します。
カップに向かって構えたつもりが全然違う方向に転がっていった・・・なんて経験もあるかと思います。
まず、カップとボールの間に目印を見つけましょう。
芝の色が違うところとか、何でもいいです。
そうしたら、その目印に向かって構えましょう。
これだけで、かなり目標方向に向きやすくなります。
また、右に打ち出したいときは右足寄りに、左に打ち出したいときは左足寄りにボールをセットするのもコツです。
これは、例えばフックラインで左に引っ掛けたくないときなどに使えるので、ぜひ覚えておいてください。
・右に打ち出したいときは右足寄りに、左に打ち出したいときは左足寄りにボールを置く
・(参考)パターの握り方いろいろ
参考までにですが、パターにはさまざまな握り方があります。
他のクラブと違い、カップまで転がすことを目的としているため、かなり特殊な握り方をしている方もいます。
ここでは、代表的な握り方を3つ紹介します。
オーバーラッピング(逆オーバーラッピング)グリップ
まずは最もオーソドックスな握り方であるオーバーラッピンググリップです。
パターのグリップには、平らになっている面があるのですが、そこに左手の親指を添えて他のクラブと同じ握り方で握ります。
このとき、左手の人差し指を右手の小指に重ねる「逆オーバーラッピンググリップ」という握り方も人気で、たくさんの方が実践しています。
クロスハンドグリップ
クロスハンドグリップは、右手と左手を反対にして握ります。
両手の位置を反対にするため、両肩が揃いやすいというメリットがあります。
また、手首をロックしてくれるので、手先で力加減を変えてしまう癖がある方などは、ストロークが安定する握り方になります。
クロウグリップ
クロウグリップはパターならではの、ちょっと特殊な握り方です。
左手は普通に握って、右手はクラブの正面か側面に添えるように置きます。
とにかく手首の動きを封じ込めて、手先でこねてしまうようなミスを無くしてくれます。
ロングパットでは距離感が掴みづらくなる場合があるので、ショートパットを確実に沈めたいときなどに使える握り方です。
なれるまで大変ですが、練習してみるとプレーの幅が広がりますね。
・最もオーソドックスなのは、オーバーラッピンググリップ
・ストロークを安定させたい方はクロスハンドグリップ
・ショートパットや手の感覚を抑えたい方はクロウグリップ
ルール違反になる打ち方もあるので気をつけよう
続いて、ちょっと気をつけたいルール違反になるパターの打ち方です。
「パターに形なし」なんて言われていますが、ルールはあります。
何でもかんでも自由ではないので、気をつけましょう。
ここでは、特に気をつけたいポイントを3つご紹介しますね。
アンカリング
まず1つ目はアンカリングです。
言葉だけだとピンとこないですよね。
かんたんに言うと、パッティングの際にグリップエンドが胸やおなかに触れてしまうことです。
グリップエンドが胸やおなかに触れていると、そこが支点となってスイングしやすくなりますが、これはルール違反なので気をつけましょう。
本人にその気がなくてもアウトです。
ヘッド以外で打つ
続いて気をつけたいのはクラブヘッド以外の場所で打ってしまうことです。
足や腕などの体の一部が触れてしまうのはもちろんNGですが、クラブヘッド以外でボールにふれることもNGになります。
たまにみかけるのは、十分カップに寄ったボールをグリップエンドでチョンっと押して入れてしまう場面などですね。
パターを打つ際はヘッドで打つようにしましょう。
テイクバックなしで打つ
これもたまに見かけますが、テイクバックなしで押し出すように打つのはルール違反です。
カップ直前のところで、テクバックなしで打ってしまう方を見かけることがあります。
どんなに距離の短いパッティングでも、必ずテイクバックを入れましょうね。
・ヘッド以外で打つ
・テイクバック無しで打つ
パターの選び方・練習方法まとめ
今回は、初心者の方向けにパターの選び方や打ち方のコツなどを解説してきました。
ぜひ、正しい知識を持って自分に合ったクラブを探してみてください。
ゴルフクラブを選ぶ際は、店員さんにも意見を聞いてみるといいでしょう。
自分に合ったクラブを提案してくれます。
また、思わぬところでルール違反にならないように、しっかりルールは覚えておきましょうね。
パターは他のクラブと違って自宅でも練習することができます。
以下のようなパターマットを使うと、床を傷つけることなく、より本番に近い形で練習が可能です。
ゴルフスクールでは、パターはもちろんのこと、他のクラブの練習もできるため初心者の方は入会を検討してみても良いかもしれませんね。
今日のポイントまとめ!
・ルールをおぼえて違反にならないようにしよう
・自宅で練習するならパターマットがおすすめです